マレーシア留学7つのメリットとは?デメリットや注意点も紹介【2023年】

近年日本でも人気になりつつあるマレーシア留学。人気の背景にはマレーシアならではの魅力やメリットが多くあるためです。

当記事では、マレーシア留学のメリットからデメリット、そして実際に留学生活を送る際には知ってた方がいい注意点も紹介。

マレーシア留学を考えている方、まだどこに留学しようか迷っている、そもそも留学するか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

マレーシア留学はどんな感じ?

基本情報|民族・言語・通貨・ビザ

マレーシアは、マレー、中国、インドなど多民族が共存する国です。公用語はマレー語であり、英語も広く使用されています。

通貨はマレーシアリンギット(MYR)で、近年は安定した為替レートを保っています。

ビザに関しては、留学生向けの学生ビザが存在し、一定の条件を満たすことで取得が可能。特に、長期留学を検討する場合は、学生ビザの取得が必須となります。ビザ取得のプロセスは比較的シンプルであり、留学を検討する学生にとっては手続きの負担が少ないと言えるでしょう。

日本人の移住先として人気

13年連続で日本人が移住したい国のナンバーワンに君臨するマレーシア。その人気の背景には、温暖な気候や比較的低い物価、そして日本食が手に入るなどの生活環境が挙げられます。

また、日本との時差がわずか1時間しかないため、リモートワークを行う上での魅力として注目されています。

留学の選択肢は語学学校・大学・専門学校

マレーシアでの留学を検討する際の選択肢は非常に多岐にわたります。語学学校では、マレー語や英語の習得を目的としたコースが提供されており、初心者から上級者まで幅広く対応しています。

また、マレーシアの大学や専門学校では、国際的なカリキュラムが取り入れられており、英語による授業も多く行われています。特に、マレーシアの大学は欧米の大学との提携が進んでおり、国際的な視点を持つ学生の養成を目指しています。

マレーシア留学のメリット

【メリット①】物価と学費が安いため、留学費用を節約できる

マレーシアはアジアの中でも特に生活コストが低い国の一つです。日本の都市部と比べると、食費、交通費、家賃などの基本的な生活費が大体3分の1程度だと言われています。

例えば、ローカルの食堂での食事は数百円で済むことが多いですし、公共の交通機関も非常に安価で利用できます。

また、マレーシアの大学の学費は、欧米や日本、オーストラリアなどと比べても格段に安いのが魅力。これにより、長期間の留学でも大きな経済的な負担を感じにくく、多くの学生がマレーシア選ぶ理由となっています。特に、日本の大学の学費が年々高騰する中、コストを抑えつつ高質な教育を受けたい学生にとって、マレーシアは最適な選択肢の1つといえるでしょう。

【メリット②】英語力だけで大学に留学可能

マレーシアの教育制度は、英語を公用語として採用しているため、大学の授業も英語で行われることが多いです。このため、マレーシアの大学に入学するためには、英語のスキルが重要となります。

大学の場合、TOEFLやIELTSなどの英語能力試験のスコアと高校の成績が入学基準を満たしているかで判断されます。

【メリット③】欧米の大学に準拠したプログラムのため編入が可能

マレーシアの大学教育は、その多くが英国やアメリカの教育制度を基にしています。このため、欧米の大学と同等のカリキュラムや学位プログラムが提供されているのが特徴です。

具体的には、学部の課程の構成や学期制、評価方法などが欧米の大学と類似しています。この点から、マレーシアの大学での学びをベースに欧米の大学への編入が容易であり、編入を考えている学生にとって大きな魅力となっています。

実際、多くのマレーシア留学生が、その後のステップとして欧米のトップ大学への編入を果たしています。また、マレーシアの大学が提供するプログラムの中には、欧米の大学とのパートナーシップに基づくものも多く、留学費用を抑えながら欧米の大学を卒業することができるのも魅力・メリットの1つでしょう。

【メリット④】英語と中国語が同時に学べる

マレーシアは、マレー人、中国系、インド系という三大民族が共存する多民族国家です。公用語はマレー語ですが、実際には英語と中国語(主に広東語や福建語)も広く使われています。留学生としてマレーシアに滞在する中で、英語だけでなく、中国語も学ぶことが可能です。

特に、日常生活の中でのコミュニケーションやショッピング、食事などで、中国語を使用する機会も多いです。また、中国語の学習機会も豊富で、専門の語学学校や大学での語学コースなど、さまざまな方法で学びを深めることが可能。

これにより、英語と中国語、2つのグローバルな言語を同時に習得することができるのは、マレーシア留学ならではの大きなメリットといえるでしょう。

【メリット⑤】日本との距離が近く時差が少ない

マレーシア留学の大きな魅力の一つとして、日本からの距離の近さが挙げられます。飛行機での所要時間は約7時間程度と、欧米やオーストラリアと比べるとかなり短縮されています。

このため、休暇時に一時帰国する際も、移動時間が短いので、実質的に日本での滞在時間を長く取ることができます。また、時差もわずか1時間。この微小な時差のため、時差ボケを感じることがほとんどなく、体のリズムを崩すことなく留学生活を送ることができるでしょう。

【メリット⑥】経済成長中の活気を体験できる

近年、マレーシアはASEAN諸国の中でも注目される経済成長を遂げています。首都クアラルンプールをはじめとする都市部では、次々と高層ビルが建設され、国際企業のオフィスやショッピングモールが立ち並んでいます。

クアラルンプールは東京でも新宿や六本木くらい発展しており、その様子は一般的に想像される発展途上国ではなく、成長著しさが感じられるでしょう。

留学生としてこの国に滞在する中で、日本では味わえない活気ある経済成長を間近に感じることができるのは大きなメリットだと断言できます。

【メリット⑦】日本人にとって生活しやすい環境が整っている

マレーシアは、アジアの中でも日本人にとって生活しやすい国として知られています。日常生活の中で日本食材が手に入るスーパーや、日本のチェーン店も多く見受けられ、食生活の面でのホームシックを感じにくいのも大きな魅力です。

さらに、マレーシアは治安が比較的良好な国であり、特に大都市部では24時間営業の施設も多く、大きな心配は必要ないでしょう。

マレーシア留学のデメリット

【デメリット①】衛生面で気になることも

マレーシア留学の際に、日本とは違う衛生環境に適応する必要があるのはデメリットと言えるでしょう。

特にストリートフードなどの屋台での食事は、新鮮さや衛生管理が十分でない場合があるため、初めての人は食材の選び方や店選びに慎重である必要があります。

また、公共の場所やトイレの清潔さにも日本とは違いがあることを理解しておく必要があります。特に地方や観光地外のトイレは、衛生環境が整っていない、トイレットペーパーがないなどの状況に出会します。

このような状況に対応するため、ウェットティッシュや手指消毒ジェルを常に携帯すると安心でしょう。

【デメリット②】ビザの問題で留学中のアルバイトが制限される

マレーシア留学生は、留学ビザの取得が必要となります。このビザには一定の制約があり、特にアルバイトに関しては週に20時間までと制約が厳しいのが特徴です。

したがって、留学中の生活費をアルバイトで補うという選択肢は限られます。

そのため、マレーシア留学を検討する際は、生活費や学費の計画をしっかりと立てることが大切です。アルバイトでの収入に頼ることが難しいため、初めから適切な予算計画を持つことで、安心して留学生活を送ることができます。

【デメリット③】アルバイトの時給が安い

マレーシアは経済的に成長を遂げている国ではありますが、一般的なアルバイトの時給は日本に比べて低めです。特に、学生が考えるようなカフェやレストランのアルバイトでは、日本の半額以下の時給300円程度が一般的と言われています。

この低い時給が示すものは、マレーシアの物価の安さです。物価が安いため、生活費そのものも抑えられるのは確かですが、アルバイトを頼りにしている学生にとっては収入が予想よりも少なくなる可能性が高いです。そのため、留学初期の段階で十分な資金計画を立て、不足しないように計画的な生活を心がけることが大切です。

また、アルバイトの文化も日本とは異なります。時給だけでなく、勤務体系や労働時間、待遇など、日本とは異なる点が多いため、マレーシアでのアルバイトを考える際は、十分な下調べと準備が必要です。

【デメリット④】英語に独特の訛りがあり

マレーシアで話される英語は、その歴史的背景から多少の訛りや特有の表現が存在します。これはマレーシア英語(Manglish)として知られ、地域や民族、さらには話者の教育背景によってもニュアンスが変わります。

初めてマレーシアで英語を聞くと、「これは本当に英語?」と驚くこともあるでしょう。しかし、その特有のリズムや表現は、マレーシアの文化や歴史を感じる要素の一つとも言えます。

留学生としては、この独特の英語を理解し、コミュニケーションを取る上での障壁と感じることもあるかもしれません。一方、世界で約20億人が話す英語を通じてコミュニケーションを取るということは、共通語としてどのように英語というツールを活用するかということでもあり、その環境としては申し分ないと言えるでしょう。

【デメリット⑤】英語が通じない場面もある

マレーシアは英語が公用語の一つであり、都市部では多くの人々が日常的に英語を使用しています。一方、教育レベルや出身コミュニティなどによっては英語が全然話せない人もいます。

特に、東南アジアで走っている配車サービスGrabの運転手は半分程度が英語があまり通じなかった印象があります。

また、地方に足を運ぶ際や、ローカルの市場などでのショッピングでは、英語だけでは通じない場面も珍しくありません。マレーシアはアジアで2番目に英語ができる国として知られていますが、全員が英語を話すわけではないことは知っておくと良いでしょう。

【デメリット⑥】イスラム教国のためお酒が高い

マレーシアはイスラム教国として知られており、そのためアルコール関連の税金が非常に高いのが特徴です。特にウィスキーなどの度数が高いお酒には高い税金がかけられており、一杯2,000程度してしまいます。

一番安いのはビールですが、それではバーやレストランで飲むと500~600円ほど。マレーシアの物価から考えると非常に高価です。

また、公共の場所での飲酒は制限されている場所も多く、特にラマダンの期間中は飲酒に関するルールが厳格になることがあります。留学先での生活や交流の中で、マレーシアの文化や習慣を尊重し、適切なマナーを守ることが求められます。

マレーシア留学で注意すべきこと

宗教はイスラム教

マレーシアの国民の大多数はムスリム、つまりイスラム教徒です。その影響で、日常生活の中でイスラム教の教えや文化を多く感じることができます。特に、5回の礼拝が行われるアザーン(礼拝の呼びかけ)は、街のあちこちで聞くことができます。

また、マレーシアの公共の場では、イスラム教の教えに基づいた服装のマナーが求められます。特に女性は、露出の少ない服装やヒジャブ(頭巾)を身につけることが推奨されています。しかし、都市部や観光地では、よりリベラルな服装を受け入れている場所も増えています。

イスラム教は食事に関しても影響を与えています。ハラール(イスラム教の教えに従って調理された食品)として認められた食品のみを摂取することが推奨されています。多くのレストランや食品店ではハラール認証の食品を提供しており、安心して食事を楽しむことができます。

留学生としてマレーシアでの生活をスタートさせる際は、イスラム教の文化や習慣を尊重し、適応していく姿勢が求められます。しかし、これらの経験を通じて、異文化理解を深めることができるでしょう。

持ち込み物に気をつける

マレーシアに留学する際、持ち込むべきアイテムや持ち込んではいけない物も明確にあります。特に薬物に関しては非常に厳格で、過去に薬物を持ち込んで実刑判決を受けた日本人もいます。

空港で知らない人から荷物を預かったりするのは、知らないうちに犯罪に巻き込まれる可能性があるため、絶対に避けましょう。

例えば、マレーシアはイスラム教国であるため、豚肉やアルコールを含む食品の持ち込みが制限されています。また、医薬品やサプリメントを持ち込む際にも、予めマレーシアの関連法規を確認し、必要な許可を取得することが推奨されています。

留学を成功させるためには、事前に準備や情報収集をしっかりと行うことが必要です。特に持ち込むアイテムに関しては、制限や規制を事前に確認し、トラブルを未然に防ぐことが求められます。

マレーシアは多民族国家!カルチャーショックは当たり前

マレーシアはマレー人、中国系、インド系など様々な民族が共生している多民族国家です。このため、留学生や観光客は、多様な文化や伝統、宗教の違いを日常の中で感じ取ることができます。それぞれの民族が持つ独自の伝統や文化は、食事、祭り、衣装、言語など様々な形で現れます。

留学初日から、たとえばマレーシア独特の料理や、異なる宗教的背景を持つ祭りに出くわすことも。多文化であることは一見エキゾチックで魅力的に感じられますが、一方で、これらの違いが原因でカルチャーショックを感じることも少なくありません。

特定の時間帯にお祈りを行うこと、特定の日に肉を食べないといった食文化、特定の服装のルールなど日本にはない概念や文化が日常に転がっています。

異文化にいるため、カルチャーショックが起こるのは当たり前。違いを楽しんで充実したマレーシア留学生活を送りましょう。

マレーシア留学のメリット・デメリットまとめ

マレーシア留学は、学費や物価が安く、英語力だけで大学に進学可能な点など様々なメリットがあります。さらに、欧米の大学プログラムに準拠しているため、編入学も視野に入れられます。また、英語と中国語を同時に学ぶことができる点も大きな魅力の一つです。

ホライズンマレーシアは、マレーシア留学のサポートを行う留学エージェントです。

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それでは、最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。