マレーシア留学のビザ申請完全ガイド【2026年版】

Visa Guide

90日以下は申請不要、それ以上はStudent Passが必要。
EMGSを経由する独特のビザ手続きを、必要書類・費用・スケジュール・
トラブル対策まで現地で取材した最新情報をもとに完全解説します。

「マレーシア留学のビザってどうやって取るの?」「必要書類は?」「どのくらい時間がかかる?」——マレーシア留学を考え始めて最初にぶつかる実務的な壁が、ビザ(Student Pass)の申請です。

マレーシアの留学ビザは、欧米のビザとはかなり異なる仕組みで運用されており、学校(教育機関)とEMGSという政府機関を経由して申請します。自分で大使館に書類を持ち込むタイプではなく、学校が主導するため、留学生本人の手続き負担は比較的軽い一方で、全体像を把握しておかないと混乱しがちです。

📌 この記事でわかること

  • マレーシア留学で必要なビザの種類(90日の境目)
  • Student Pass取得の全体フロー(7ステップ)
  • 必要書類・費用・スケジュールの目安
  • よくあるトラブルと対策
  • 留学パターン別のビザ準備例

マレーシア留学に必要なビザの種類

まず、自分の留学期間に応じてどのビザが必要かを整理しましょう。

💡 90日(約3ヶ月)以下の滞在:ビザ不要

日本国籍の方であれば、90日以内の滞在はビザ申請不要で入国できます。観光ビザ枠での入国となり、短期語学留学(1〜3ヶ月)、サマーキャンプ、大学のサマースクール、視察・学校見学などはこのカテゴリで対応可能です。パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上あること、復路または第三国行きの航空券を所持していることが入国の条件です。

⚠️ 90日を超える滞在:Student Pass(学生ビザ)が必要

90日を超えてマレーシアに滞在し、教育機関で学ぶ場合はStudent Pass(学生ビザ)の取得が必要。6ヶ月以上の語学留学、Foundationコース、大学の学部・大学院留学、ディプロマプログラムなどに該当します。Student Passは取得すると就学期間中の滞在が認められ、条件付きでアルバイトも可能になります。

Student Pass取得の全体フロー

マレーシアのStudent Passは、渡航前の準備 → 入国後の手続きまでを含む、複数ステップのプロセスを経て取得します。全体像をまず把握しましょう。

01

学校への入学許可(Offer Letter)取得

すべての出発点。学校選び、出願、合否通知の段階で時間を要するため、留学希望時期の6〜9ヶ月前から準備を始めることをおすすめします。

02

EMGSへのビザ申請

入学許可後、学校がEMGS(Education Malaysia Global Services)にビザ申請を行います。EMGSは留学生のビザ手続きを一元管理するマレーシア政府機関で、留学生本人ではなく学校が窓口になります。

03

VAL(Visa Approval Letter)発行

EMGSの審査を経て、VAL(ビザ承認レター)が発行されます。これは「マレーシアへの留学を承認する」という政府からの書類で、入国に向けた最重要書類。通常、申請からVAL発行まで約1〜2ヶ月かかります。

04

SEV(Single Entry Visa)申請

VALを取得した後、マレーシア移民局のオンラインシステムでSEV(シングルエントリービザ)を申請。オンライン申請で48時間以内に発行されることが多いです。

05

マレーシア入国

VALとSEVを持って、マレーシアに入国します。空港の入国審査では通常レーンとは別のレーンに案内されることもあるので、職員の指示に従いましょう。

06

入国後の健康診断

マレーシアに到着してから7〜14日以内に、指定の医療機関で健康診断を受けます。これは留学生に課される義務的な検査で、結果に問題がなければStudent Pass発行プロセスが進みます。

07

Student Pass(ビザシール)の貼付

健康診断結果が承認されると、パスポートにStudent Passのシールが貼付されます。この時点で正式にStudent Passを保有する留学生となり、就学期間中の滞在が認められます。入国からStudent Pass取得までは、おおむね1〜2ヶ月を見込んでおきましょう。

ビザ申請に必要な書類

学校・課程によって必要書類は微妙に異なりますが、一般的に必要となる書類を網羅的に挙げておきます。

申請者本人に関する書類

  • パスポート全ページのコピー(空白ページも含む)
  • パスポートサイズの写真(背景白色、複数枚必要なケースあり)
  • 入学許可書(Offer Letter)
  • 英文の高校卒業証明書または成績証明書
  • 英文の最終学歴の成績証明書
  • 英語能力証明書(IELTSやTOEFL、または学校のテスト結果)
  • EMGS指定の健康診断書(渡航前用)
  • 指定の海外保険加入証明書

保護者(未成年の場合)に関する書類

  • 保護者の同意書
  • 保護者のパスポートコピー
  • 経済証明(残高証明書など)

申請書類

  • EMGSの専用申請フォーム
  • 学校独自の申請書類
  • 授業料・ビザ申請料の支払い証明

書類はすべて英語または公式翻訳が必要です。日本の書類を英訳する場合は、公証や認証が必要なケースもあるため、学校または当社にご相談ください。

ビザ申請の費用

Student Pass取得には複数の費用が発生します。期間別の費用目安を整理します。

6ヶ月留学の場合

合計約 8〜12万円

VAL申請料(EMGS)約RM 1,500〜2,000(約5〜7万円)
SEV申請料約RM 50〜100(2,000〜4,000円)
健康診断費約RM 250〜400(8,000〜14,000円)
指定海外保険約RM 500〜800(2〜3万円)

1年留学の場合

合計約 10〜15万円

VAL申請料約RM 2,000〜2,500(7〜9万円)
SEV申請料約RM 50〜100(2,000〜4,000円)
健康診断費約RM 250〜400(8,000〜14,000円)
指定海外保険約RM 800〜1,500(3〜5万円)

大学進学(複数年)の場合

年間 5〜8万円(更新時)

ビザは年単位で更新が必要なため、毎年5〜8万円程度の更新費用が発生します。正確な金額は出願時に学校または当社からの見積もりを確認してください。

申請スケジュールの目安

時系列で全体のスケジュール感をつかんでおきましょう。

時期やること
渡航の9〜12ヶ月前学校選び・情報収集の開始
渡航の6〜9ヶ月前出願準備・英語スコア取得
渡航の4〜6ヶ月前出願・Offer Letter取得
渡航の3〜5ヶ月前EMGSへのビザ申請開始
渡航の1〜2ヶ月前VAL取得・SEV申請
渡航直前航空券・住居・保険最終確認
渡航後7〜14日健康診断・現地手続き
入国から1〜2ヶ月後Student Passシール貼付完了

💡 最も時間がかかるのはVAL発行(約1〜2ヶ月)

ここを見越して、渡航希望時期の少なくとも3〜4ヶ月前にはビザ申請を開始する必要があります。

ビザ申請でよくあるトラブルと対策

ビザ申請は基本的に学校が主導しますが、留学生本人側の不備や見落としでトラブルが起こることもあります。よくあるケースと対策を紹介します。

⚠️ トラブル1:健康診断で再検査になる

渡航前の健康診断で軽微な異常が見つかると、再検査が必要になりVAL発行が遅れることがあります。渡航3ヶ月以上前に診断を受けること、結核などの感染症歴がある場合は事前に学校に相談することが対策です。

⚠️ トラブル2:パスポートの残存有効期間不足

Student Passはパスポートの残存有効期間が18ヶ月以上あることを要求するケースが多くあります。出願前にパスポート期限を確認し、必要なら早めに更新しておきましょう。

⚠️ トラブル3:英文書類の翻訳問題

成績証明書などの公的書類は、英訳の質や認証の有無で受理されないことがあります。学校指定の英訳業者を使うか、当社経由で公認翻訳をご利用いただくのが安全です。

⚠️ トラブル4:VAL発行の遅延

書類不備、EMGS側の処理混雑、政情変化などでVAL発行が予定より遅れることがあります。渡航時期に余裕を持つことが最大の対策です。

⚠️ トラブル5:入国後の健康診断忘れ

到着後7〜14日以内に健康診断を受けないと、Student Pass発行プロセスが止まります。入国したらすぐに学校のオリエンテーションに参加し、健康診断のスケジュールを確認しましょう。

ケース別:留学パターン別のビザ準備例

実際の留学パターンに即して、必要なビザ対応をまとめます。

ケース1:夏休み1ヶ月の語学留学

ビザ申請:不要

90日以下の観光ビザ枠で対応。学校から在籍証明書を発行してもらい、復路航空券と一緒に入国審査で提示できれば問題ありません。サマーキャンプやEMS Summer Campもこのカテゴリです。

ケース2:半年間の語学留学

ビザ申請:必要(Student Pass)

VAL申請からStudent Pass取得まで含めると、渡航希望時期の最低3ヶ月前にはビザ申請を開始する必要があります。語学学校が手続きをサポートします。

ケース3:1年間のFoundationコース

ビザ申請:必要(年単位)

Foundationコース修了後に学部進学する場合は、Student Passの更新が必要です。手続きはFoundationを提供している大学が一貫してサポートしてくれることが多いです。

ケース4:学部4年間の正規留学

ビザ申請:必要(毎年更新)

入学時の申請が最も重く、その後は毎年の更新になります。大学が定期的に更新スケジュールをアナウンスするため、それに従って進めます。

よくある質問

Q. ビザ申請は自分で全部やる必要がありますか?

いいえ、基本的に学校とEMGSが主導します。留学生本人が行うのは書類提出、SEV申請、健康診断の予約・受診程度です。Horizon Malaysiaでも申請プロセス全体のサポートを行っています。

Q. Student Passでアルバイトはできますか?

はい、条件付きで可能です。Student Pass保有者は、長期休暇期間中(8日以上の休暇)に週20時間まで働くことができます。アルバイト先の許可手続きが必要なので、就労前に学校に相談してください。

Q. ビザを取得すれば家族も来られますか?

留学生本人のStudent Passだけでは家族は同行できません。家族の長期滞在には、MM2H(Malaysia My Second Home)プログラムや、保護者向けの長期ビザの取得が別途必要です。

Q. ビザの更新はどうやってやりますか?

多年度のコースの場合、ビザは毎年更新します。更新は学校とEMGSを通じて行い、留学生本人がパスポートを大学に預けて手続きを進めます。更新には約1〜2ヶ月かかります。

Q. 短期語学留学(3ヶ月以下)の場合、何か申請は必要ですか?

ビザ申請は不要ですが、パスポートの残存有効期間6ヶ月以上、復路または第三国行きの航空券は入国時にチェックされます。学校側に在籍証明書を発行してもらうと、入国審査がスムーズになることがあります。

まとめ:マレーシア留学のビザはエージェント経由が現実的

📋 ビザ申請の重要ポイント

  • 90日以下の滞在はビザ不要(短期語学留学はビザ申請なしで実現可能)
  • 90日超の留学はStudent Passが必要(EMGS経由で学校が申請)
  • VAL → SEV → 入国 → 健康診断 → Student Passの流れを経る
  • 全体で3〜4ヶ月を見込む必要がある
  • 費用は期間に応じて8〜15万円程度

「自分で全部やる」ことが難しい仕組みになっているため、学校選びとビザ申請を一体でサポートする留学エージェントの活用が現実的です。

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