主要5大学の学費を完全比較。専攻別の費用差、4年間総額のシミュレーション、
節約方法まで、現地で取材した最新情報をもとに
マレーシア大学留学の本当の費用を解説します。
「マレーシアの大学って実際いくらかかるの?」「専攻によって学費は変わる?」「4年間の総額は?」——マレーシア大学進学を本格的に検討する段階で、最も気になるのが学費です。
マレーシアの大学の学費は欧米の3分の1〜半分と圧倒的に安いのが特徴ですが、大学・専攻・期間によって実は大きな差があります。本記事では、Horizon Malaysiaが取り扱う主要5大学の学費を完全比較し、専攻別の差、4年間の総額シミュレーション、節約方法まで完全解説します。
📌 この記事でわかること
- マレーシア大学の学費の基本構造(授業料・滞在費・生活費)
- 主要5大学の年間学費比較
- 専攻別の学費差(IT・ビジネス・医学・デザインなど)
- 4年間の総費用シミュレーション
- 欧米留学との費用比較
- 学費を抑える5つの方法(奨学金・トランスファーなど)
マレーシア大学留学の費用構造
まず、マレーシア大学留学にかかる費用の全体像を把握しましょう。大きく分けて以下の5カテゴリです。
1. 授業料(Tuition Fee)
最大の費用項目。大学・専攻によって年間70〜200万円の幅があります。一般的に、エンジニアリング・IT・医学系は高め、人文社会系は低めの傾向。
2. 入学金・登録料(Registration Fee)
初年度のみ発生する一時金。5〜15万円程度。EMGS手数料、医療検査費なども含まれることが多いです。
3. 滞在費(住居費)
大学寮かオフキャンパス住居かで大きく差が出ます。月4〜10万円(年48〜120万円)が目安。クアラルンプール中心部は高め、郊外は安め。
4. 生活費
食費・交通費・通信費・娯楽費の合計で月4〜7万円(年48〜84万円)。ローカルフード中心なら安く済みます。
5. その他
海外留学保険(年11〜15万円)、航空券(往復6〜12万円)、ビザ更新費(年5〜8万円)、教材費(年5〜10万円)など。
💡 為替の影響
本記事は1RM = 約35円で試算しています。為替変動により総額は±10〜15%程度変動します。リンギット安の時期に学費を支払うのが理想ですが、ほとんどの大学は年単位の請求のため、ある程度の為替リスクは織り込んでおく必要があります。
主要5大学の年間学費比較
Horizon Malaysiaが取り扱う主要5大学の年間授業料を比較します。専攻によって幅があるので、レンジで記載します。
| 大学 | 年間授業料 | 4年合計 |
|---|---|---|
| Asia Pacific University (APU) | 約RM 30,000〜40,000 (約105〜140万円) | 約420〜560万円 |
| Monash University Malaysia | 約RM 45,000〜70,000 (約160〜245万円) | 約640〜980万円 |
| Sunway University | 約RM 35,000〜50,000 (約125〜175万円) | 約500〜700万円 |
| Taylor’s University | 約RM 38,000〜55,000 (約135〜195万円) | 約540〜780万円 |
| Xiamen University Malaysia | 約RM 28,000〜38,000 (約100〜135万円) | 約400〜540万円 |
💡 注目:価格と価値のバランス
Monash Malaysiaは最も高額ですが、本校(オーストラリア)と同じ世界トップクラスの学位が取得できる点を考えると、4年640〜980万円はオーストラリア本校で同じ学位を取る費用(2,000万円〜)の半分以下。一方、APUとXMUは4年で400〜560万円と、コストパフォーマンスに優れています。
大学別の学費詳細
Asia Pacific University (APU)
年間 RM 30,000〜40,000(約105〜140万円)
APUはマレーシア私立の中で最もコストパフォーマンスが良い大学のひとつ。IT・コンピューティング・ビジネスを中心に、現代ニーズに直結する分野で評価が急上昇しています。多国籍環境(130カ国以上の留学生)が特徴。
- IT/Computing系:RM 35,000〜40,000
- ビジネス系:RM 30,000〜36,000
- エンジニアリング系:RM 38,000〜42,000
Monash University Malaysia
年間 RM 45,000〜70,000(約160〜245万円)
Monash Malaysiaはマレーシア私立で最も高額ですが、本校オーストラリアと同じ学位が取得可能。本校(2026年QSで東大に肉薄)の学位がマレーシア価格で取れるのが最大の価値。
- 医学・薬学系:RM 60,000〜70,000
- ビジネス・エンジニアリング:RM 50,000〜60,000
- 人文・社会科学:RM 45,000〜52,000
Sunway University
年間 RM 35,000〜50,000(約125〜175万円)
Sunway Universityはビジネス、ホスピタリティ、アクチュアリアル科学に強い私立。Sunway Pyramid(大型ショッピングモール)に隣接した利便性の高い立地。提携先の英国大学への進学パスも持っています。
- ビジネス系:RM 38,000〜45,000
- ホスピタリティ:RM 40,000〜48,000
- アクチュアリアル科学:RM 45,000〜50,000
Taylor’s University
年間 RM 38,000〜55,000(約135〜195万円)
Taylor’s Universityはマレーシア私立トップ(QS 251位)。ホスピタリティ、建築、デザインで世界的評価が高く、これらの専攻は学費もそれに見合います。
- ホスピタリティ・建築:RM 48,000〜55,000
- ビジネス系:RM 40,000〜46,000
- デザイン系:RM 42,000〜50,000
Xiamen University Malaysia (XMU)
年間 RM 28,000〜38,000(約100〜135万円)
XMUは5校の中で最も学費が安い大学。さらに英語と中国語のバイリンガル環境という独自の価値があります。トリリンガル人材を目指す日本人にとって、戦略的かつ経済的な選択肢です。
- 中国研究・中国語系:RM 28,000〜32,000
- ビジネス系:RM 30,000〜35,000
- エンジニアリング系:RM 34,000〜38,000
専攻別の学費差
同じ大学でも、専攻によって学費は大きく異なります。一般的な傾向を整理します。
| 専攻分野 | 年間学費レンジ | 備考 |
|---|---|---|
| 医学・歯学・薬学 | RM 50,000〜120,000 | 最も高額。マラヤ大学・UCSI・Monashなど |
| エンジニアリング | RM 35,000〜70,000 | 実習設備が必要なため高め |
| IT・コンピューターサイエンス | RM 30,000〜50,000 | APUがコストパフォーマンス良好 |
| ビジネス・経営 | RM 28,000〜55,000 | 大学による幅が広い |
| ホスピタリティ・観光 | RM 35,000〜55,000 | Taylor’sがトップクラス |
| 建築・デザイン | RM 38,000〜55,000 | 実習・スタジオが必要 |
| 人文・社会科学 | RM 25,000〜45,000 | 最も学費が抑えやすい分野 |
| 中国研究・言語系 | RM 25,000〜35,000 | XMUがリーズナブル |
⚠️ 医学系は別格に高額
医学・歯学・薬学はマレーシアでも年間100万円超の専攻が多く、6年制プログラムだと総額1,000万円を超えることも。ただし日本の私立医学部(年間300〜500万円)と比べると依然として安価です。
4年間の総費用シミュレーション
授業料だけでなく、滞在費・生活費・その他を含めた4年間の総費用を3つのパターンでシミュレーションします。
パターンA:コスパ重視(APU/XMU + 寮)
4年合計 約750〜900万円
| 授業料(4年) | 約420〜560万円 |
| 滞在費(寮・4年) | 約190〜240万円 |
| 生活費(4年) | 約190〜250万円 |
| 保険・航空券・ビザ等 | 約80〜100万円 |
| 合計 | 約880〜1,150万円 |
マレーシア大学留学で最もコストパフォーマンスの高い構成。Foundationを含めると約1,100〜1,300万円。
パターンB:バランス重視(Sunway/Taylor’s + 寮)
4年合計 約950〜1,250万円
| 授業料(4年) | 約500〜780万円 |
| 滞在費(寮・4年) | 約190〜240万円 |
| 生活費(4年) | 約190〜250万円 |
| 保険・航空券・ビザ等 | 約80〜100万円 |
| 合計 | 約960〜1,370万円 |
マレーシア私立トップクラスの環境で、グローバルに通用する学位を取得。Foundationを含めると約1,200〜1,600万円。
パターンC:プレミアム(Monash + コンドミニアム)
4年合計 約1,200〜1,700万円
| 授業料(4年) | 約640〜980万円 |
| 滞在費(コンドミニアム・4年) | 約290〜380万円 |
| 生活費(4年) | 約240〜300万円 |
| 保険・航空券・ビザ等 | 約80〜100万円 |
| 合計 | 約1,250〜1,760万円 |
本校オーストラリアと同じ学位を取得。Foundation含めて約1,500〜2,000万円でも、本校(2,500〜3,500万円)より圧倒的に安価。
欧米留学との費用比較
マレーシア大学留学が「圧倒的に安い」理由を、欧米留学と比較してみましょう。
| 留学先 | 4年総費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| マレーシア | 約800〜1,500万円 | 大学・専攻による幅あり |
| アメリカ州立大学 | 約1,800〜2,500万円 | 留学生は授業料が高い |
| アメリカ私立大学 | 約2,500〜4,000万円 | アイビーリーグなど |
| イギリス | 約2,000〜3,000万円 | 3年制が中心 |
| オーストラリア | 約2,000〜2,800万円 | 3年制が中心 |
| カナダ | 約1,500〜2,200万円 | 州立大学が中心 |
マレーシア留学は欧米の半分以下、ものによっては3分の1で同等以上の英語学位が取得できます。Monashのような分校系大学なら、世界トップクラスの学位を欧米本校の半額以下で取得可能です。
学費を抑える5つの方法
マレーシア大学留学はもともと安いですが、さらに費用を抑える方法も複数あります。
大学の早期出願割引・奨学金を活用する
多くの私立大学が早期出願割引(Early Bird Discount)を提供しており、出願時期によって5〜15%の学費割引があります。また、成績優秀者向けの奨学金(Merit Scholarship)もあり、Foundation修了時のGPAや英語スコア次第で年間10〜30%の学費減免を受けられるケースもあります。
大学寮を活用する
大学寮(On-Campus Hostel)は、オフキャンパスのコンドミニアムより月2〜3万円安いのが一般的。1年目は特に大学寮が安全・便利でおすすめ。2年目以降にコンドミニアムシェアに切り替えるのが王道です。
トランスファープログラム(2+1、3+0)を活用
マレーシアで1〜2年学び、英米豪本校へ編入するトランスファープログラムを活用すると、本校で4年間より圧倒的に安く同じ学位が取得可能。例えば英国大学なら、4年本校(2,500万円)より、2年マレーシア+2年本校(1,800万円)、3年マレーシア+1年本校(1,200万円)、4年マレーシア(800万円)と段階的に安くなります。
Student Passのアルバイト枠を活用
Student Pass保持者は長期休暇期間中(8日以上の休暇)に週20時間までアルバイトが可能。マレーシアの時給は安いですが(RM 8〜15/時間)、生活費の一部補填にはなります。語学スキルを活かして日系企業の現地インターンシップを獲得すれば、より高い時給が期待できます。
生活費を抑える日常工夫
ローカルフードの活用(1食300〜500円)、公共交通機関の利用(MRT初乗りRM 1〜2)、ASEAN内の旅行(航空券5,000円〜)を意識するだけで、生活費は月1〜2万円抑えられます。日系レストランばかり利用すると食費が日本並みに跳ね上がるので注意。
奨学金制度について
マレーシア大学留学では、いくつかの奨学金制度があります。完全に学費全額カバーは難しいものの、一部減免の選択肢は多くあります。
💡 大学独自の奨学金(Merit Scholarship)
各大学が成績優秀者向けに10〜50%の学費減免を提供。Foundation修了時のGPA、IELTS/TOEFLスコア、面接などで判定されます。出願時に併願申請するのが基本です。
💡 マレーシア政府奨学金(MIS)
マレーシア政府が提供するMalaysia International Scholarship。優秀な留学生向けで、競争率は高いですが学費全額+生活費補助が受けられます。修士・博士課程が中心で、学部生は限定的。
💡 日本側の奨学金
JASSO(日本学生支援機構)の海外留学支援制度、トビタテ!留学JAPAN、各都道府県・市町村の海外留学助成金など。給付型も多く、上手く組み合わせれば年間30〜80万円の補助が得られます。日本出発前に申請が必要なので、早めの情報収集が重要です。
よくある質問
Q. 学費は年度ごとに上がりますか?
マレーシアの大学も毎年2〜5%程度の値上げがあるのが一般的です。4年間の総費用を計算する際は、ある程度の値上げを織り込んでおくのが安全です。一部の大学では入学時の学費が在学中固定される「Lock-in Price」制度もあります。
Q. 学費の支払いはどのタイミングですか?
多くの大学が学期ごと(年2〜3回)に分割払いです。一括前納割引を提供する大学もあるので、資金に余裕があるなら確認してみましょう。海外送金手数料は1回数千円かかるため、まとめて送る方が経済的です。
Q. 学費以外で隠れた費用はありますか?
EMGS手数料、医療検査費、教材費、学生組合費、卒業証書発行料などがあります。これらを合わせて初年度+10〜15万円、2年目以降+5〜8万円を見込んでおくと安全です。
Q. 日本の大学と比べてどれくらい安いですか?
日本の私立大学(文系)4年で約500〜700万円、私立医学部で2,000〜4,000万円。マレーシアの場合、私立大学4年で800〜1,500万円、医学系で1,500〜2,500万円。総額では日本の私立文系より高い場合もありますが、英語学位+国際経験という価値を考えれば妥当です。
Q. 為替リスクへの対策はありますか?
完全に避けるのは難しいですが、(1)リンギット安の時期に外貨両替して長期保有、(2)複数年分の学費を一括前納、(3)分散送金が一般的な対策です。為替急変動時は学費負担が10〜20%変わるため、留学開始前にFP相談しておくと安心です。
まとめ:「学費の安さ」と「卒業学位の価値」のバランスで選ぶ
マレーシア大学留学の学費は、欧米の3分の1〜半分という圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。ただし、大学・専攻による幅は意外と大きいことが本記事でお分かりいただけたと思います。
✓ 大学選びの費用面の結論
- 最安重視:XMU(年100万円〜) / APU(年105万円〜)
- バランス重視:Sunway / Taylor’s(年125〜195万円)
- 世界トップ学位重視:Monash(年160〜245万円)
- 4年総費用の目安:800〜1,700万円(大学・住居スタイルによる)
大切なのは「単純な学費の安さ」ではなく、「卒業時に得られる学位の価値」と「投じる費用」のバランス。Monashで本校学位を取るなら年200万円台でも安いと言えますし、APUでITを学ぶなら年100万円台でコスパ最強です。

