学費は欧米の3分の1、英語で学位取得、英語+中国語のダブル学習。
注目を集めるマレーシア大学留学の本当のメリット・デメリットを、
現地で取材した最新情報をもとに整理します。
「子どもをマレーシアの大学に進学させたい」「日本の大学を出てから海外に進学したい」——近年、こうしたご相談が確実に増えています。背景にあるのは、英語で学べる大学進学先としてマレーシアが急速に注目を集めていることです。
しかし一方で、「本当にマレーシアで大丈夫?」「日本での評価はどうなる?」「卒業後の就職は?」といった不安の声も多く聞かれます。本記事では、マレーシア大学留学のメリット・デメリットを徹底的に整理し、向いている方・向いていない方の特徴まで解説します。
📌 この記事でわかること
- マレーシア大学留学の8つのメリット
- 正直に整理した6つのデメリット
- マレーシア大学留学が向いている人・向いていない人の特徴
- Horizon Malaysiaが取り扱う主要5大学
マレーシア大学留学の8つのメリット
学費が欧米の3分の1で済む
マレーシアの大学の年間学費は学部にもよりますが、おおむね年間100〜200万円(滞在費含めても250〜350万円)で収まります。アメリカの私立大学の5〜7分の1、イギリス・オーストラリアの3〜5分の1という水準で、4年間の総費用で見ても1,000〜1,500万円ほどの差が出ます。
英語で学位が取得できる
マレーシアの大学はほぼ全ての授業が英語で行われます。卒業時には英語で取得した正規の学士号が手に入るため、グローバルな進路に直結します。英語が「学習目的」ではなく「学ぶための道具」として使われる環境で、日常生活も英語ベース。4年間の留学で英語力は飛躍的に伸びます。
英米豪の有名大学の分校が複数ある
マレーシアには、英米豪の名門大学のブランチキャンパスが複数進出しています。Monash University Malaysia(豪)、Heriot-Watt University Malaysia(英)、Xiamen University Malaysia(中)などで、本校と同じカリキュラム・同じ学位が取得できます。
多民族環境で世界基準のコミュニケーション力
マレーシアはマレー系・華人系・インド系が共生する多民族国家。この環境で4年間を過ごすことで、「英語圏のネイティブ英語」ではなく、「世界中の人と通じる国際英語」が自然と身につきます。これはグローバル企業で働く上で、ネイティブ英語よりむしろ実用的なスキルです。
英語と中国語の両方に触れられる
マレーシアの華人コミュニティでは中国語(マンダリン)が日常的に使われており、英語学位プログラムを取りながら中国語にも触れられるのはマレーシアならではの強み。詳しくはマレーシアで英語と中国語を同時に学ぶ方法もあわせてご覧ください。
アジアからのアクセスが良い
クアラルンプール直行便で日本から約7〜8時間、時差はわずか1時間。家族が会いに行きやすく、帰国もしやすいという地理的な利点があります。欧米留学では「気軽に帰国できない」「家族が会いに来れない」というストレスが大きいですが、マレーシアはこの点が圧倒的に楽です。
ASEANのハブで卒業後のキャリア機会
マレーシアはASEAN域内の経済・教育のハブとして機能しており、卒業後にシンガポール・タイ・インドネシアなど近隣国で働くキャリアパスも開けます。日系企業のASEAN拠点も多く、「日本に戻る」だけでなく「ASEANで働く」という第3の選択肢が見える点は欧米留学にはない特徴です。
治安が比較的安定している
マレーシアは東南アジアの中でも治安が比較的安定しており、女性の単身留学・親子留学でも実践的に滞在しやすい国です。クアラルンプールやペナン、ジョホールバルなどの主要都市は外国人居住区も多く、生活インフラが整っています。
マレーシア大学留学の6つのデメリット
メリットだけを並べると判断を誤りますので、現実的なデメリットも正直に整理します。
⚠️ 1. 日本での認知度が欧米大学より低い
最大のデメリットは日本国内での認知度の低さです。「Monash University Malaysia」と言っても、人事担当者が即座にその価値を理解できるとは限りません。ただし注意すべきは、「認知度=評価」ではないこと。Times Higher EducationやQSランキングでの評価を説明できれば、グローバル人材を求める企業からはむしろ高く評価されます。
⚠️ 2. 日本人コミュニティが小さい
欧米と比べて、マレーシアに留学する日本人の数はまだまだ少ないです。これは「日本人同士でつるんで英語が伸びない」という事態を避けられるメリットと、「孤独感を感じやすい」「日本食が恋しい時の選択肢が少ない」というデメリットの両面があります。社交的で多国籍環境を楽しめる方には大きな問題ではありませんが、事前の心の準備が必要です。
⚠️ 3. 暑い気候とスコール
マレーシアは赤道直下の熱帯気候で、年間を通して気温は25〜35度、湿度は高めです。日本のような四季はなく、夕方にはスコール(短時間の激しい雨)が降ることが多いです。寒い気候が好きな方、四季の変化を楽しむ方にはストレスになる可能性があります。
⚠️ 4. マレー英語の訛り
マレーシアでは「マングリッシュ(Manglish)」と呼ばれる独特の英語が話されます。最初は聞き取りに苦労する方もいます。ただし「悪い英語」ではなく、多様なアクセントに触れることで、ノンネイティブ英語の聞き取り能力が鍛えられるのが長期的なメリット。大学の授業や教員はクリアな国際英語を使うので学業に支障はありません。
⚠️ 5. 食事の文化的な違い
マレー料理・インド料理はスパイシーで脂っこい料理が多いため、辛いものや脂が苦手な方は食事面でストレスを感じる可能性があります。ただしクアラルンプールには日系・韓国系・中華系・洋食系のレストランが豊富で、選択肢は十分。自炊する場合も日系スーパーで日本食材が手に入ります。
⚠️ 6. 日本企業の新卒就職活動にはアレンジが必要
日本の就活スケジュールは「日本国内で説明会・面接に参加する」ことが前提に組まれているため、海外大学生はスケジュール面で工夫が必要です。ただし最近はボストンキャリアフォーラム、オンライン面接の普及、海外大学生を積極的に採用するグローバル日系企業の増加など、海外大学生のキャリアパスが整いつつあります。
マレーシア大学留学が向いている人・向いていない人
ここまでのメリット・デメリットを踏まえて、マレーシア大学留学が向いている方・そうでない方の特徴を整理します。
✓ マレーシア大学留学が向いている人
- コストを抑えて英語で学位を取りたい人:予算1,000万円以下で英語学位を取得したい方
- グローバルキャリアを志向する人:外資系・グローバル企業・ASEAN展開企業を目指す方
- 英語と中国語の両方を学びたい人:トリリンガル人材を目指す方
- 多文化環境で成長したい人:多民族・多国籍の環境で価値観を広げたい方
- 暑い気候が苦にならない人:熱帯気候を楽しめる方
- 親子・家族での留学を考える人:子どもに英語環境を与えたいご家族
△ マレーシア大学留学があまり向いていない人
- 日本企業の伝統的な就活ルートを優先する人:日本国内の有名大学とのコネクションを重視する場合
- 大学のブランド名で勝負したい人:日本での認知度を重視する場合
- 欧米のネイティブ英語に強くこだわる人:アメリカ英語・イギリス英語のネイティブ環境にこだわる方
- 寒い気候・四季が必須の人:熱帯気候が苦手な方
ただし、これらの「向いていない人」も、目的の整理や進路設計次第でマレーシア留学が選択肢に入ることはあります。一度ご相談いただければ、個別の状況に応じたアドバイスが可能です。
主要大学:Horizon Malaysiaがサポートする5校
参考までに、Horizon Malaysiaが取り扱う主な大学を紹介します。詳細は各大学のページをご覧ください。
Asia Pacific University (APU)
IT・ビジネス・データサイエンスに強い、多国籍環境が魅力の私立大学
Monash University Malaysia
オーストラリア本校と同じ学位が取得できる名門の分校
Sunway University
ビジネス・ホスピタリティ・アクチュアリアル科学に強い私立大学
Taylor’s University
ホスピタリティ・建築・デザインで世界的に高評価の大学
Xiamen University Malaysia (XMU)
中国の名門大学のマレーシア分校、英語と中国語のバイリンガル環境
各大学のランキングや学費の比較は、マレーシアの大学ランキング2026とマレーシア大学の学費比較で詳しく解説しています。
よくある質問
Q. マレーシアの大学卒業後、日本で就職できますか?
可能です。グローバル日系企業・外資系企業・ASEAN展開企業からの需要は確実にあります。ただし日本国内の就活ルートとはスケジュールや手法が異なるため、3年次から計画的に動くことをおすすめします。
Q. 入学にはどんな英語力が必要ですか?
大学・学部により異なりますが、おおむねIELTS 5.5〜6.5以上、TOEFL iBT 70〜90以上が必要です。英語力が足りない場合は、Foundationコースや語学コースから始めることが可能です。
Q. 高校卒業後すぐにマレーシアの大学に入学できますか?
直接学部入学には学力要件があるため、多くの日本人学生はFoundationコース(1年間)を経由して学部に進学します。詳しくはマレーシアの大学のFoundationコースとはをご覧ください。
Q. 学費以外に必要な費用はいくらくらいですか?
滞在費・生活費・保険・渡航費を含めて年間100〜150万円ほどが目安です。学費と合わせると年間200〜350万円となります。
Q. 親が同行することは可能ですか?
可能です。マレーシアにはMM2H(Malaysia My Second Home)プログラムや、保護者向けの長期滞在ビザがあります。親子留学の事例も多数あります。
まとめ:マレーシア大学留学は「コスパ × グローバル経験」の希少な選択肢
マレーシア大学留学の本質的な価値は、「圧倒的なコストパフォーマンス」と「グローバルな学習環境」を両立できる点にあります。欧米留学の3分の1の費用で英語学位が取得でき、さらに中国語にも触れられ、ASEAN圏での就職機会まで広がる——この組み合わせは他のどの留学先でも実現が難しいパッケージです。
一方で、日本での認知度の低さや気候の違いといったデメリットもあります。重要なのは、ご自身・ご家族の目標と現実を照らし合わせて、「マレーシア留学が自分の人生戦略に合うか」を判断することです。
